チームで成功するために「幸せ」を考える

「チームの成功」と「幸せ」ってなんの関係があんの?
チームが成功することで幸せになれるってことじゃないの?

いいえ、どうやらチームが成功するには幸せが先に来る必要があるようです。

先日あるビジネス系の講演会に行ったときに「幸せ」を謳っている講演がありました。面白そうだなーと思って聴講したところ、とても有益だったので紹介します!

その講演では、これからどういうチームが成功していくのか、「幸せ」の観点で話がされていました。
ここでいうチームは、広い意味では会社とも捉えられますし、1つのプロジェクトのグループとも捉えられます。

結論:これから成功するチームは以下が重要

  • 平等
  • 雑談
  • 信頼

順番に説明していきます。

はじめに

先述の通り、私が聴講した講演会の内容に加えて、その後調べた内容を繋ぎ合わせて、これからどういうチームが成功していくのかについて話していきます。

講演されていたのは、予防医学研究者の石川善樹さん です。
この方とてもユーモアのある方で私は結構ハマってしまいましたw
Youtubeにも講演の内容上がっていたりするので是非見てみてください。

幸せとは

まずさっきから出てきている「幸せ」とは何かについてお話ししていきます。

とその前に、「ウェルドゥーイング」と「ウェルビーイング」の話をします。

「ウェルドゥーイング」と「ウェルビーイング」

ウェルドゥーイング(Well-Doing)とは、しっかり役割を果たしている状態のことを言います。
与えられたタスクを予定通りにきっちりこなしている状態とも言い換えられると思います。

その対義語的にウェルビーイング(Well-Being)とは、役割を果たしていなくてもいいけど、その人がありのままで幸せな状態であることを言いいます。
つまりタスクを予定通りにこなしていなくてもいいみたいです。いや、全然やっていないのは流石にダメだとは思いますが。。

このウェルビーイングには指標があります。客観指標と主観指標です。

ウェルビーイングの客観指標には、GDP、健康寿命が挙げられるそうです。
ウェルビーイングの主観指標には、幸福度、生活満足度が挙げられるそうです。

ウェルビーイングこそが「幸せ」であり、その主観指標が「幸せ」の度合いということです。

ウェルビーイングの主観指標が下がると、、

では、ウェルビーイングの主観指標つまり幸せの度合いが下がると何が起こるのでしょうか。

社会政治の混乱が起き、崩壊を招いてしまうそうです。。!!

例えば、会社の売り上げが伸びていたとしても、中で働いている人たちが徹夜続きで心身ともにもうモチベーションが保てない、という状態で働いていたらどうでしょう。
組織として長くは持たないですよね。

ということで、ウェルビーイングを保つこと=幸せであることは、チームの成果につながっていると言えます。

チームで幸せになるキーワード

それではどのようにすれば幸せの度合いが上がっていくのか、についてお話ししていきます。幸せの度合いを上げていくためにチームとして以下のキーワードが重要となります。

  • 平等
  • 雑談
  • 信頼

平等

幸せの度合いが上がるキーワード1つ目は、「平等」です。

主観指標の高いチームでは次の特徴があるそうです。

  • 繋がりが均等
  • 発言権が均等
  • 会話中によく体が動く

つまりチームのみんなが平等なんです。
役職や年齢にとらわれずに平等に活発に議論できるチームということですね。

まとめ役が必要な気はしますが、良いアイデアも生まれそうですし成果にも繋がりそうですね。

雑談

幸せの度合いが上がるキーワード2つ目は「雑談」です。

主観指標の高いチームでは、5分間の会話が多い(雑談が多い)そうです。
特に雑談でよく笑ったかというのが重要だそうです。

笑いの起こる雑談を5分間くらい頻繁にしていたら、仕事してないだろ!って怒られそうですが、構いません。幸せになるためです。幸せになると成果も得られます。
なので、積極的に雑談しましょう!

、、、ま、何事も適度にということかな。

信頼

幸せの度合いが上がるキーワード、最後の3つ目は「信頼」です。

信頼というのはどれだけ敬意を持って接しているか、とも言えます。

ここで「信用」と「信頼」は違うんだよーという話も挙がっていたので触れておきます。

「信用」というのは、論理的な判断に基づくそうです。信用は崩れるそうです。
宿題を見せてくれたからコイツ信用できるな、勉強してないって言ってたのにいい点取ってるから信用できないな、ってやつですね。

一方「信頼」というのは、感情的な結びつきだそうです。信頼関係は崩れやすい、なんて言いますがそれは嘘で、「信頼」は崩れないそうです。
ケンカしちゃったけどアイツあんないいところあるもんな、、、←これ「信頼」です。

例として、海外サッカー監督の話を挙げられていました。
選手が点を決めたときに真っ先に監督が祝福した相手は、点を決めた選手でもなく、控えの選手でもなく、
用具係の人だったそうです。

縁の下の力持ちを称えることで、チーム全体としての信頼につながるそうです。

チームで幸せになる方法

幸せって重要なんだな、幸せ度を上げるため必要なことがあるんだな、という話をしてきました。

最後にチームで幸せになるためにマネージャーが実践すべき方法について紹介されていました。

マネージャーが実践すべきこと、それは会話をすることです。

1on1でも立ち話でもいいそうですが、次の3つのポイントで会話することが重要だそうです。

  1. 日々の仕事で学びや変化はあるか?
  2. 人生は前に向かっているか?
  3. 家族は幸せか?

まず1つ目の「日々の仕事で学びや変化はあるか?」は、メンバーの気づきにフォーカスするようです。
確かに私がこれを聞かれたら、答えるのは難しいですけど気にかけてくれてるんだなって思います。「信頼」につながると思います。
決して、成果を出しているか、ToDoをこなしているか、といった聞き方をしないでねっておっしゃってましたw
頻度は月一くらいがちょうどいいそうです。

2つ目の「人生は前に向かっているか?」は、1つ目同様にメンバーの気づきにフォーカスしていますね。
人生にまで気をかけてくれてるのかこの人、って驚いてしまいます。
頻度は半年に一回くらいがちょうどいいそうです。そんな頻繁に人生の方向性が変わることないですもんね。

3つ目の「家族は幸せか?」は、メンバー自身だけでなくメンバーの家族まで気をかけるという、、すごいですよね。なかなかできている人少ないですよね。
けど、これって聞いている人が自己開示をしっかりしていないと話してくれないですよね。なんでも話せる対等な関係を前提として作っておく必要がありそうです。
ちなみに頻度は毎日でもいいそうです。

最後に

これからどういうチームが成功していくのか、予防医学研究者の石川さんが「幸せ」の観点で講演されていた内容を基に話をしてきました。

私の会社ではいろんな活動チームがあります。しかし、ここで挙げた内容を実践できているチームってほとんどないと思います。かなり限られたチームだけだと思います。

で、全くできていないチームもあって、やはり空気がどよーんとしているんですよね。

私個人の実感として、どれだけ残業して苦しい難しいことやってても、チームとして空気が良ければなんか乗り越えられる気がしてくるんです。
その空気の良さを作り出すのが、「平等」に意見して「雑談」で笑って、互いに「信頼」していることだと思います。

もちろん理想論で、完璧なチームを作り出すのは難しいとは思います。
しかし、そういうビジョンを掲げてチームでの仕事をしていくことで、みんな幸せで楽しく働いて成果も出せると確信しています。

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